陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

城に戻るのかと思っていたら、着いた場所は小さな小屋の前だった。
政宗はガラッと扉を開けると、スタスタと中へ入っていった。

「…何をしている?早くこい」

「あ、はいっ!」

政宗に言われて、慌てて中に入る。

「ここって…」

小屋の中には釜や流しのようなものがあり、食器や鍋が少し置いてあった。部屋の真ん中には囲炉裏があり、その奥には、薄いが布団のようなものも置いてあった。

「幼い頃に、よく来ていた場所だ」

政宗はそう言うと、そばにあった棒に兎を吊るしていった。