政宗の隣を、黙って歩く。
チラリと視線をそこからずらせば、耳をくくられたウサギが5羽。
あの後、結局、幸姫はなんの役にたつこともなく、ただ、政宗がしとめていくのをじっと見ているだけだった。
「どうした」
「へ?」
急に声をかけられて驚く幸姫。
「さっきから上の空だ」
言われて、慌てて首を横にふる。
「そんなことは」
不意に立ち止まる政宗。幸姫もつられて止まった。
「…早く慣れることだ」
政宗に言われた一言は、妙に重たく感じられた。
政宗はまた、スタスタと歩きだす。
慣れる。
「って言われても…」
戸惑いを隠せない表情を浮かべながら、幸姫は小さくため息をついた。
チラリと視線をそこからずらせば、耳をくくられたウサギが5羽。
あの後、結局、幸姫はなんの役にたつこともなく、ただ、政宗がしとめていくのをじっと見ているだけだった。
「どうした」
「へ?」
急に声をかけられて驚く幸姫。
「さっきから上の空だ」
言われて、慌てて首を横にふる。
「そんなことは」
不意に立ち止まる政宗。幸姫もつられて止まった。
「…早く慣れることだ」
政宗に言われた一言は、妙に重たく感じられた。
政宗はまた、スタスタと歩きだす。
慣れる。
「って言われても…」
戸惑いを隠せない表情を浮かべながら、幸姫は小さくため息をついた。


