額に汗が滲み、構えている手は小さく震えていた。
深呼吸をするも、視線の端にうつるウサギの姿に、落ち着くことなんてできなかった。
―――怖い。
ただ、その感情だけが幸姫を支配していた。
チカチカする目を何度もギュッと瞑る。
「構え」
不意に、政宗がぼそっと呟く。
その声に反応するように、幸姫はヒュッと息を吐くと、真剣な眼差しで茂みを見つめた。
バサバサバサッ…
鷹が茂みに向かって飛び立つ。少しして、ウサギが飛び出してくる。
殺せるの?
突然頭の中で響いた言葉に、幸姫の手の力が緩んだ。
深呼吸をするも、視線の端にうつるウサギの姿に、落ち着くことなんてできなかった。
―――怖い。
ただ、その感情だけが幸姫を支配していた。
チカチカする目を何度もギュッと瞑る。
「構え」
不意に、政宗がぼそっと呟く。
その声に反応するように、幸姫はヒュッと息を吐くと、真剣な眼差しで茂みを見つめた。
バサバサバサッ…
鷹が茂みに向かって飛び立つ。少しして、ウサギが飛び出してくる。
殺せるの?
突然頭の中で響いた言葉に、幸姫の手の力が緩んだ。


