陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

「いやぁ!」

ガバッと起き上がる。
思わず頭を抱える。


なに、何なの一体!
意味わかんない!


ぶるっと一瞬寒気がして身震いをする。
荒い呼吸、大きく音を立てながら鼓動する心臓。
頬をつたう冷たいものを拭いながら、ふと、視線を感じて顔をそちらへ向ける。

「あ…」

「気付いたか」

安堵の表情を浮かべた小太郎がそこにいた。

「急に倒れたんだ。どこか痛いところはないか?」

優しく汗を拭いながら聞いてくる小太郎に、幸姫は小さく頷いた。

「ごめんなさい」

「いや、気にするな。…不本意だが、寝床を貸してくれたのはあいつらだ。礼ならあいつらに言え」

ちらりと小太郎が視線を移した先には、幸村たちが心配そうに幸姫を見つめていた。