小太郎の服の裾を、思わずぎゅっと握る。
それに気付いた小太郎は、そっと幸姫の手を握り、幸村を睨みつけた。
幸村の足が止まる。
「…幸姫」
少し寂しそうな表情を浮かべながら、幸村が名前を呼ぶ。
また、ズキンと痛みがはしる。
心臓が、ドクンと大きく音を立てる。
脈が速くなるのが自分でも分かった。
やだ。
なんで…なんでこんなに苦しいの。
『ゆきむら、こうきのこときらい?』
幼い自分が、誰かに向かって必死で訴えている姿がフラッシュバックする。
『ゆきむら、こうきのこと、きらい?』
「イヤ、やめて…」
ずきずきと頭が痛む。
早くなる鼓動。
息がうまくできない。
「幸姫…?」
心配そうに顔を覗き込む小太郎。
『幸姫』
誰かが私の名前を呼んだ。
誰かが。
あなたは一体…誰なの。
ズキンと頭がひどく痛んだ。
それに気付いた小太郎は、そっと幸姫の手を握り、幸村を睨みつけた。
幸村の足が止まる。
「…幸姫」
少し寂しそうな表情を浮かべながら、幸村が名前を呼ぶ。
また、ズキンと痛みがはしる。
心臓が、ドクンと大きく音を立てる。
脈が速くなるのが自分でも分かった。
やだ。
なんで…なんでこんなに苦しいの。
『ゆきむら、こうきのこときらい?』
幼い自分が、誰かに向かって必死で訴えている姿がフラッシュバックする。
『ゆきむら、こうきのこと、きらい?』
「イヤ、やめて…」
ずきずきと頭が痛む。
早くなる鼓動。
息がうまくできない。
「幸姫…?」
心配そうに顔を覗き込む小太郎。
『幸姫』
誰かが私の名前を呼んだ。
誰かが。
あなたは一体…誰なの。
ズキンと頭がひどく痛んだ。


