小太郎が幸姫をかばうように、後ろへとぐいっと引っ張る。
「何の用だ」
ぎろりと佐助をにらみつけると、佐助はけらけらと笑いながら手をひらひらと振った。
「別に、用ってわけじゃないんだけどね。女の子を連れて野宿ってのはいただけないんじゃないかなぁと思っただけで」
「別に私は平気だけど」
幸姫が首を傾げながら答えると、佐助は苦笑しながら頷いた。
「ま、さすがってとこだね。でも、お二人さんが平気でも、こちらさんがお邪魔したら、さすがに平気とはいかなくなるんじゃない?」
「え?」
佐助がひゅっと何かを投げた。
何を投げたのかは分からなかったが、投げた先から、ぐっと呻き声のようなものが聞こえた。
小太郎が小さく舌打ちをする。
「事情は良く分からないけど、追われてるんでしょ?」
佐助に言われてハッとする。
呻き声のした方からは、がさがさと誰かが走り去る音がした。
「ね?」
にっこりと笑う佐助に、幸姫は困った様な顔をする。
「でも、この辺に泊まるところなんてないし」
言うと、佐助がニヤリと笑って答えた。
「いいところがある。来るかい?」
佐助に言われて、幸姫と小太郎は顔を見合わせた。
「何の用だ」
ぎろりと佐助をにらみつけると、佐助はけらけらと笑いながら手をひらひらと振った。
「別に、用ってわけじゃないんだけどね。女の子を連れて野宿ってのはいただけないんじゃないかなぁと思っただけで」
「別に私は平気だけど」
幸姫が首を傾げながら答えると、佐助は苦笑しながら頷いた。
「ま、さすがってとこだね。でも、お二人さんが平気でも、こちらさんがお邪魔したら、さすがに平気とはいかなくなるんじゃない?」
「え?」
佐助がひゅっと何かを投げた。
何を投げたのかは分からなかったが、投げた先から、ぐっと呻き声のようなものが聞こえた。
小太郎が小さく舌打ちをする。
「事情は良く分からないけど、追われてるんでしょ?」
佐助に言われてハッとする。
呻き声のした方からは、がさがさと誰かが走り去る音がした。
「ね?」
にっこりと笑う佐助に、幸姫は困った様な顔をする。
「でも、この辺に泊まるところなんてないし」
言うと、佐助がニヤリと笑って答えた。
「いいところがある。来るかい?」
佐助に言われて、幸姫と小太郎は顔を見合わせた。


