陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

「‥幸姫は何処にいる」

ギロリと睨んでくる主人の眼を見ないようにしながら、小十郎は頭を下げたまま、答える。

「使いに出ております」

「俺が此処に来るとわかっていて、使いに出したな?」

「いえ、そのようなことは」

更に深く下がる頭を見て、政宗はため息を一つつくと、玄関へと歩き出した。

「興が削がれた。愛姫の所へ行く」

政宗の言葉に、小十郎はホッと胸をなでおろし答えた。

「畏まりまして」