「どうかしたか?」
小太郎の声に、幸姫はハッと我に返った。
「ううん、なんでもない」
慌てて顔を横に振りながら、笑った。
「ところで、今からどこに行くの?」
小太郎に聞くと、笑って首を横に振った。
「何も考えてない」
「‥え?」
「さすがに奥州筆頭が来ると、分かっているのにいる訳にはいかないだろう」
小太郎に言われて、確かに、と頷いた。
「幸姫は会いたかったのか?」
聞かれて少し考えてみた。
「‥‥いや、私もいいや」
政宗に対して、ドキドキしたし、ときめいた気もする。
が。
「なんかよくわかんないし、別に親しい訳でもないし」
突然の彼の行動はよく分からないところもあるし、なにより、小十郎が困っていることは何となく感じ取れたから。
「とりあえず、南の方がまだ暖かそうだし、そっちに行こう」
「分かった」
幸姫と小太郎は、ブラブラと日が沈む中、ゆっくりと足を進めた。
小太郎の声に、幸姫はハッと我に返った。
「ううん、なんでもない」
慌てて顔を横に振りながら、笑った。
「ところで、今からどこに行くの?」
小太郎に聞くと、笑って首を横に振った。
「何も考えてない」
「‥え?」
「さすがに奥州筆頭が来ると、分かっているのにいる訳にはいかないだろう」
小太郎に言われて、確かに、と頷いた。
「幸姫は会いたかったのか?」
聞かれて少し考えてみた。
「‥‥いや、私もいいや」
政宗に対して、ドキドキしたし、ときめいた気もする。
が。
「なんかよくわかんないし、別に親しい訳でもないし」
突然の彼の行動はよく分からないところもあるし、なにより、小十郎が困っていることは何となく感じ取れたから。
「とりあえず、南の方がまだ暖かそうだし、そっちに行こう」
「分かった」
幸姫と小太郎は、ブラブラと日が沈む中、ゆっくりと足を進めた。


