「どうした?」
小太郎が顔を覗き込むようにしてみてくる。
「え?あ…ううん!なんでもない」
幸姫がそう言うと、小太郎は幸姫が拾い上げた茄子をとり、台車に積んだ。
「行くぞ」
「うん」
小太郎は何も言わなかった。
幸姫が何を言いたかったのか、もしかしたらわかっていたかもしれないが。
だけど、幸姫も、聞くことができなかった。
民を幸せにするため。
小十郎の言葉が頭の中をよぎる。
誰かを守るため。
私を、守るため。
それに、身を守るため。
小太郎は守ると言ってくれた。
だけど、そのせいで人が死んだ。
小太郎が顔を覗き込むようにしてみてくる。
「え?あ…ううん!なんでもない」
幸姫がそう言うと、小太郎は幸姫が拾い上げた茄子をとり、台車に積んだ。
「行くぞ」
「うん」
小太郎は何も言わなかった。
幸姫が何を言いたかったのか、もしかしたらわかっていたかもしれないが。
だけど、幸姫も、聞くことができなかった。
民を幸せにするため。
小十郎の言葉が頭の中をよぎる。
誰かを守るため。
私を、守るため。
それに、身を守るため。
小太郎は守ると言ってくれた。
だけど、そのせいで人が死んだ。


