やっぱり君がいい




ガタン。






音のした方を見るとあたしの前の席に
早瀬君が座ってこちらを見ていた。




「な………何……?」

「いや、高橋いくらなんでもやるの遅いし
俺も手伝うよ」

「え!悪いからいいよ!!」

「でも、このままやってたら高橋の場合
朝までかかりそう…」



う…

そういえば、プリントまとめる位なのに
まだ3枚しか出来てないよ…(涙)


「それに、俺が来たせいで遅くなったのもあるだろーし」

「そ…!そんなことな…」

「ま、気にすんなって!」


そう言うと、早瀬君はあたしの頭を
ちょっとぶっきらぼうだったけど
クシャクシャって撫でた。



"ドキ…"






やっぱり早瀬君は誰にでも優しいな…



そして、せっせっと二人でやると1時間も
たたない位で仕事は終わった。