『ごめん、大丈夫?』

と真剣そうに聞く彼をみて

わたしはサッカーボールが頭にあたった

時以上に頭が混乱し始めた。

だってあのカッコいい牧が目の前にいて

しかも私に向かって

『大丈夫?』と聞いている。


『実は俺の蹴ったボールが変な所に

飛んでいってしもて、渡辺さんの頭に

あたってしもてん 、、

ほんまにごめんな。』

そういうことか。
やっと理解できた。

『いえいえ全然大丈夫やで』

と返事した私は自分の胸がかつてない程に

ドキドキしていることに気が付いた。