『意識もはっきりしてるみたいやし

頭にも何も支障もないみたいやから

残りの時間、頭を氷で冷やしてゆっくり

していきなさい』

と保健室のおばあちゃん先生に言われ

少し横ろうとしたとき、

ガラガラガラ・・

『すいません、頭怪我した女の子

きていませんか?』

という息の切れたいかにも走ってきたんだな

って感じの声をした男の子の声がした。

『ああ、今寝てるけど起こそうか?』

『お、ありがとうございまーす』

シャーっというカーテンの開く音と共に

私の目に映ったのは、

あの牧だった。