その日以降毎日、

島田先輩からメールが来ている。

私が牧のこと好きな気持ちは、

一切変わらないというのに。

でも毎日メールがくるのは島田先輩。

ほんとは牧とメールしたいし

牧と仲良くしたい。

どうしていいかわからない。

毎日悩んでばかりで一切前に進めなかった。

彩に相談したいけど彩にはあんまり

牧のことで心配かけたくない。

だから純に相談してみた。

その前に純は私が牧のこと好きなのしらないはず。

だって私が教えているのは彩と小池くんだけだから。

『純~今話せる?』

『全然大丈夫やでww
 語るの久しぶりやなあ。
 なんかあったん?』

心配そうに私の顔をのぞき込んでくれる

純の優しさについつい涙がこぼれた。

純は驚きを隠せない様子。

『まずは場所変えよか・・』

教室から離れた私達は渡り廊下の横にある

階段に腰かけ、改めて私は話始めた。

牧のことが好きなこと。

でも一切牧に話かけれないこと。

牧に近づきたいのに近づいてくるのは

島田先輩だってこと。

純は何も話さずただただ私の話を聞いてくれた。

そして純が返事してくれたのは、

『莉子。何もしないと話は進まへんよ?
 島田先輩がどーのって関係ない。
 莉子は牧が好きなんやろ?
 落ち込むのはまだ早い。 
 後悔するのは行動してからやで。』