「その一緒にハモっちゃった時に、足立は何て言おうとしてたの??」 いつもは茜に聞かれる側の真耶が、今日は聞く側になってる。 「"好きだ"って言おうとしてたんだって。 でも先に言われて悔しいって、帰る時に言ってた。」 「キャーッ!!!!初々しいったらありゃしない!!」 シラケるのと同時に、クラス中の視線があたし達に集まった。 その中に賢の視線もあった。 「ちょっと茜っ!!止めてよ!! 付き合ってること、みんなに内緒にしなくちゃいけないんだからっ!!」