夢奏-ユメカナデ-


「恭平!あんた勉強してるの?」

『ちゃんとやってるよ、今だってちょっと休憩してただけだって』

「なら良いけど!偉くないのは知ってるから赤点だけは取らないように頑張ってよね?」


ビシッとこっちを向いて言ってから母さんは奥に戻った。

確かに頭は良くねぇけども、一応頑張ってんだけどなー。


俺は小さくため息をついてから部屋に戻った。


頭の中では自然にさっき聞いたあの女の子の歌が、流れていた。