君にハートを盗まれた。


「大丈夫か?」


無愛想な顔で優花先輩に声をかける先輩。

「大丈夫よ」

あたしの手を掴んでゆっくりと立ち上がり、「ありがとう」と告げる笑顔。ホント可愛い…や。



そして、先輩に、嬉しそうに笑いかける笑顔は



言葉以上に…先輩のことを“大好き”って叫んでた…。



あたしは馬鹿だ。

先輩が言うとおり。立ち止まらないで手なんか貸さなきゃ、こんな苦しい想いしなくて良かったのに。


「なんでここにいんだよ?」

「撮影でね。日本に帰ってきたんだ」


「ふぅ~ん」



久しぶりに話すであろう2人の姿は


仲が良かった雰囲気を醸し出していて…。



あたしだけ…仲間外れになった気がした。



あたしは馬鹿だ…。



大馬鹿だ…。