君にハートを盗まれた。


「ねぇ、どうしてあなた市川くんと付き合ってるの?」

納得いかないと訴えるように話す宮沢先輩。

「ねぇ」


怖い…。宮沢先輩、本気なんだ。本気で、先輩の事を…。

「ねぇ、知ってた?あたしね。市川くんの事、ずっと前から好きだったのよ」


鋭い視線の奥に悲しみを帯びた瞳。怒りで震える口元。


宮沢先輩の全てが怖いと感じた。


周りにいる人達も、怖いぐらいにあたしを見ている。


余りの恐怖で、足がすくんでしまいそうだ。