君にハートを盗まれた。


大西さんに連れて来られて学校の裏庭に行くと


「あっ、きた…」

三年生の女の子が3人。待ち構えていた。

その中に1人だけ…見たことがある人がいた。

いつかの日。あたしが先輩と付き合う前。

先輩と一緒に仲良さそうに話しながら階段を降りていた綺麗な人だ。


「遅くなって、すみません」


大西さんは、そう言うと待っていた先輩の方に並ぶと、突き刺さるような視線であたしを見ている。

「どうして呼び出されたか分かる?」

綺麗な先輩が、低めの強い口調で言った。


綺麗な先輩の名前…名札には“宮沢”の文字。



「ねぇ、聞いてる?」


黙ったままのあたしに、宮沢先輩はジリジリと詰め寄ってきた。