Moon is SMILE.

> つる草が巻きついているプレハブの小屋に、愛月さんは歩いていく。
> そういえば、奈琉美は全裸だ。
> その瞬間、恥ずかしさがどっと押し寄せてきた。体がほてる。持っている服を、ぎゅっと抱き寄せた。
> ふわっと、愛月さんのにおいがした。
>「はい、ここだよ」
> 愛月さんがそう言って扉を開ける。外側は使われていない、傾いた小屋だったけど、中はわりと綺麗だった。
>「ここ、俺のひいじいちゃんの畑だったんだよね。ひいじいちゃん、ここで寝泊まりしてたんだ。…80歳まで。今は、病院にいる。畑の一部、というかほとんどが体育館になっちゃって、その残り」
> 愛月さんは、奈琉美を中に入れ、扉を閉めた。
>「いいぐあいに、ベッドがあるんだよね」
> そう言って笑うと、奈琉美をベッドに座らせた。
>「もう1度、最初からね…」
> 囁くと同時に、愛月さんは奈琉美にキスをした。
> すごく熱い。そして甘い。
> 舌が入ってくる。確かめるように、そして、激しく絡まる。
>「んっ…。あぁっ…」
> じわぁっと、下から液体がにじんだ。
> だんだんキスは激しくなって、液体の量も増えていた。