「行ッテタ」
「どこに?」
「嫌ナ場所ニ」
そぅ言うレインは少し悲しそう。
でも、何で嫌な場所に行く必要があるんだろう。
「何で行くの?」
「行カナキャ、ダメ
僕ノ義務」
「なんで?」
「義務ダカラ」
この質問に対して、レインは頑なに答えようとしなかった。
私も、そんなレインを見て仕方なく諦めたケド‥
「今日モ傘、ピンク」
「あ、うん
レインからもらったやつだよ」
「可愛イ」
そぅして、今日も私をレインは褒めた。
その度に胸がキュンとなる。
「マタネ、愛」
「うん、またね」
そぅ不確かな約束をして、私たちは別れた。



