「愛、好キダヨ」
その言葉に、私の瞳から雫が落ちた。
なぜだろう。
こんなに嬉しくて、悲しくて、切なくなるのは‥
あ、今なら伝えられるかもしれない。
「私も‥
レインのコト好きだよ」
「ウン、アリガトウ」
レインはきっと気づいていた。
落ち着いた返事でニッコリ笑ってくれた。
「あ‥」
「愛、雨ダヨ」
パラパラと降ってきた雨。
やっぱりキミと会うのは雨の日だ。
「ホラ」
「何?」
「今日ハ傘1ツ
僕ト愛デ1ツノ傘」
「‥うん!!」
レインの青い傘に私も入って、2人で並んで歩いた。
この嬉しさも、2人で歩くのも、今日が最後なんだよね?



