私のご主人様



それから
いつの間にか
放課後の時間となり
私は

緑川公園で
篠原クンを待っている。




すると


遠くから
走って来る篠原クンの
姿があった。


「ごめん!!待たせて」


篠原クンは
本当に申し訳なさそうに
そう言った。


「ううん。私も今来たところだから」


「そっか。よかった」


篠原クンは
私が座っているブランコの隣のブランコに
座った。



…キーコーキーコー

静かな公園に響き渡る

懐かしい錆び付いた音が
私達の沈黙を遮る。