「次は五階へ参りましょう」

「四階は無いの?」

「はい。
四という数は“死”をイメージしますからあまり好ましくありませんしね」

「は、はあ…あの世なんだから別に関係無さそうだけどな」

「だよね」

そう言って美咲も笑う。

「はい、ぶっちゃけ私もそう思っております。アハハ」

「あ!また出た、田中天長さんのぶっちゃけ」

私達はエレベーターの中で大きな声で笑った。