そこにいるのも辛くなって、『今日は音楽室使えないからまた今度』と林君にいい、自宅に逃げてきた私。
雨は弱まっていたけど、濡れてしまった制服のまま私は震える手でクッションを抱え込み、使い込んでいるコンポで以前みゆきに借りたミッドナイトミティアのコピーを大音量で聴いた。
明るい曲をとばして、切ないバラードばかりを何度も。
思い浮かべるのはやっぱり彼で私は涙をぼろぼろ流しながら聞いた。
あなたが好きだといったミッドナイトミティアをもう少しだけ練習しておこう。
最後だから…あなたに会えるのはこれがきっと最後だから。
だから完璧にしてあなたにあっといわせたい。
見返してやりたい。
そう思うの。
