込み上げる哀の気持ちとこぼれ落ちそうな涙。 気付かれないようにそっと視線を楽譜にうつす。 「…でもやっぱいーや。家で聞くことにするから。 じゃあ、またね」 今、彼を見ることは出来ない。 見てしまったらこの気持ちもこの涙も押さえられる自信はない。 2日後 彼がCDを返しに来たとき私は彼を盗み見ることはできても、正面から見ることは出来なかった。 みゆきと笑いあう和やかな雰囲気を見て目を瞑った。