弾き終わって、一息ついた時、思わぬ訪問者が目に入った。 「…すご」 一言そういって入り口に立ちすくむその人を確認した私は驚いて声がでなかった。 どうしているの? いつから? ていうか、本当に-- 「林、くん?」 顔に熱が集中するのがわかる。 頭が回らず、私は馬鹿みたいに口を開けて林くんをみていた。 心臓のがうるさいくらいに聞こえてそれがわかるから、よけいに恥ずかしくなった。