(友達出来るかな・・) 周りのみんなが騒いでいるなか ただ一人あたしだけが取り残されている。 「ねぇ、私麻耶。良かったら友達にならない?」 突然声を掛けられた。声のする方には、髪が長くて背も高くて、モデルさんみたいな綺麗な女の人。 「え・・あ、うん!」 戸惑いながらも返事をした。 「あなた名前は?」 「あたしは、海!!」 「海ね。それじゃまた後で。」 チャイムが鳴ると同時に、彼女はそう言って席についた。 これが、麻耶との出会いだった。