ヤクビョウ神†天使の微笑み†

「そうだな。
 霊力者が関わってそうだ・・・

 っと、完成♪」

 赤いトマトソースがスパゲッティの上にてんこ盛りに盛られ、刹那はそれを片手でテーブルまで運んでいく。

 そして2人はお互い向かい合わせに座る。

「いただきま~す♪」

『・・・』

 雫の羨ましそうな目が覗き込んでくる。

 もちろん、幽霊なので見てるだけ・・・



『はぁ・・・

 良いわね、生きてるって』

「・・・ん♪」

『ムッ!』

 雫は刹那が食べ終わるまで椅子に座っていたが、その間中ずっと不機嫌だった。





 ・ ・ ・





 翌日。

「こんにちは、刹那さん。
 話は伺っています。
 社長は今、社長室でお待ちになられていますので、そちらのエレベーターからどうぞ」

 刹那と雫はとある会社の受付の前で、社長に会見に来ていた。