あたしは、ジッとリョウを見据えて、 『…それって、大事な事じゃないの?』 ギュッ、と箱を握った。 「…」 『…言ってよ』 黙ってるリョウを見つめる、あたしの視界が歪む。 瞬きすると、目から零れた涙を、リョウが拭った。 「俺、フラれたん?」 『…リョウの返答次第』 「怖ぇー(笑)」 『…ごまかすなっての』 「ごまかしてねぇし」 『じゃ、ハッキリして』 「お前、昔はもう少し可愛げあったよな」 『…は?!』