「学級委員をやってもらいたい。 大野紗和は職員からも人望があるし、三年連続だから、手際よくやってくれることを期待してる。 田口憂夜は一年間アメリカに留学してただろ。その経験を生かしてほしい。 以上だ。拒否権はないからな。」 先生は笑って、会議室に行ってしまった。 同時に隣にいた男子生徒は、私に一礼すると、職員室から出ていった。