月曜日の朝


「ふじ、おはよ。

あれから大丈夫だった?

高城さんにちゃんと送ってもらった?」



更衣室で着替えながら由佳が言った。


そっか…由佳は高城さんに送ってもらったと思っているんだ…



「う……うん。

心配かけてごめんね。

やっぱりお酒は飲めないや…」




私はスカーフの形を整えた。





昨日の出来事は…夢じゃなかったよね…



私…葵くんの携帯知らないんだけど…




『土曜日会おうな』って言ってたけど…どうやって連絡とるの?




仕事中、○○室に行ったら迷惑かけるだろうし…





う〜〜〜〜ん






今日もいつものように愛想笑いで仕事を始めた。




同じ会社なのに…全く葵くんと会わない。



月曜日も

火曜日も

水曜日も

何も変化のない日常を過ごした。



これって付き合っているの…?

よくわかんないなぁ…



社長代理ってやっぱ忙しいのかな…

しかたないか。。




木曜日、

「これを○○室に届けてほしいんだけど」


待ちに待った○○室に書類を届ける仕事がきた。



私は満面の笑みでお預かりし、

○○室へ向かった。



コンコン


「失礼します」



部屋では5人ぐらい社員が葵くんと話し合いをしていた。



私は葵くんの机に書類をおいた。



葵くんは私と目も合わせない…完全にしかと状態。




「失礼しました」






その日の午後、廊下で通りすぎても無視。





本当に土曜日会う気でいるのかな…



この前の言葉は…本当なのかな…



私はだんだんと不安になってきた。