………………………
……………………
…………はっ!!!
寝てしまった…
目が覚めると、部屋は薄暗くなっていて、
私はベッドで布団をかけて寝ていた。
隣のベッドでは葵くんが爆睡していた。
私をソファーから運んでくれたんだ…
布団もかけてくれて…
優しいな…
私はそっと起こさないようにお風呂へ行った。
お風呂から出て自分が寝ていたベッドに腰掛け、水を飲みながら葵くんの寝顔を見た。
疲れたよね………
今何時……?
もう少しで2時か
はあ………
幸せな時間だった。
「葵…くん」
爆睡している葵くんに話しかけた。
「また会えて…うれしい…
本当はね…忘れようと思ってた。
でも…考えてみたら忘れられる訳ないんだよ。
だって…葵くんは私の王子様だから
葵くん以上の人なんて私には現れないんだから…」
なんか……泣けてきた。
「おやすみなさい…葵くん
楽しい時間をありがとう」
私は飲んでいたコップを机に置きに立った。
窓際に行き、少しだけカ−テンを開けると、部屋より外の方が明るいくらいの夜景が見えた。
葵くんが突然また私の前に現れて、
車に乗せられて
優しくされて、
一緒に乗り物にも乗って、
ピアスもプレゼントしてくれて…
今、こんなに近くにいるのに、私との関係って何…って怖くて聞く事ができない。
葵くん…あなたにとって私はどんな存在なの…?
いろいろと考え過ぎてしまってぽろぽろと涙がこぼれ落ちてきた。
ぎゅっ……………
突然…………
後ろから抱きしめられた。
「…………すい……」



