「ち、違う!違うの葵くん!」


葵くんは怒りで震えていた。



「何が違うんだよ。


隼人…てめぇ人の女に…

何してんだよ!!」



葵くんは風間くんの胸倉を掴んだ。


「俺、すいちゃんをあきらめるよ」


葵くんは風間くんをそのまま突き飛ばした。


「うせろ!!お前とはもう友達でもなんでもねぇよ!!」




風間くんはそのまま走って行ってしまった。




「お前も!!キスなんかされてんじゃねぇよ!」




葵くんは私を睨みつけた。



「ごめんなさい…でも私…」



「少し…一人にしてくれ…」




そのまま葵くんは改札口に入ってしまった。



「葵くん!!」





葵くんは一度も振り返らなかった。