葵くんと付き合って一ヶ月が過ぎた。


私たちの関係は相変わらず私の部屋でキスまで。



今日もいつものように、学校帰り、駅の改札前で待ち合わせ。


いつも葵くんの方が早いのに、今日はなかなか来ない。



「葵は遅くなるよ」


声をかけられ振り向くと風間くんがいた。



「そうなんだ」


「あいつ先生に呼ばれてたから」


「そっか…じゃあ私ここで待つから」



風間くんは私に一歩近づいた。



「葵のどこが好き?

顔?性格?」


なんでそんなこと聞くんだろう…菜々美は今日一緒じゃないのかなぁ…



「私は葵くんのすべて全部が好き」



風間くんはふっと笑った。

「俺に入る隙ない?」


はあ????
何言ってんの???


「風間くんは…菜々美の彼氏でしょ?
そんなこといっちゃだめだよ」


風間くんは真剣な顔になった。

「俺、すいちゃんが好きなんだよ」


………この人


何言ってんの…………





風間くんはまた笑った。


「でもあきらめるよ。


あきらめさせてよ……」




そう言って風間くんは


私の唇をふさいだ。




!!!





いきなりで…何がおきたか…わからない…




「な…何すんのよ…」





「これであきらめるよ」

風間くんは笑っていた。







「おまえら………



何やってんだよ………」







あ…葵くん……………