「桐谷くんの笑顔は…

ずるい…!」


手をつないでホームへと歩いた。


「ずるい?」



「なんか…なんでも許せちゃう…」


悔しいけど。。


桐谷くんはまたくくくっとお腹を押さえて笑った。


「なんだそれ!」


私の頭を優しくポンポンと叩いてまた笑った。





電車に乗るといつも私の前に立って…



下から見上げる桐谷くんは、やっぱりかっこいい///




目が合うとニコニコ〜っと微笑んで私を悩殺する。




私はまだまだ、かなり重症な【桐谷病】におかされ続けている。。







私の家に着いて部屋に入ると、またジャケットを脱いで、

机に置いてあった雑誌を持ってベッドに腰掛け、雑誌を読み始めた。






そういえば…




菜々美…どうしたかな…



やるだけってなんか悲しいね…


服も脱がさない…キスもしない…


そんなの…どうなんだろう??



男の子ってみんなそうなのかな…



やれれば…それでいい?



桐谷くんはどうなんだろう…?






「桐谷くん…」


私は桐谷くんの隣に座った。


「ん?」

桐谷くんは雑誌を読むのをやめて私を見た。



「私の事、脱がしたいと思う?」





「………んあ???」