++すい++


「菜々美…?なんかあった?」


休み時間、元気のない菜々美に声をかけた。



「ん……うん…

なんかさ…」



菜々美は頭を抱えてため息をついた。



「あ…そういえば、すいは桐谷くんとどうなった?」



「うん。ちゃんと彼女になったよ…

ねぇ…どうしたの?」



「隼人がさ…」



菜々美は気まずそうに話し始めた。

「風間くんがどうした?」

「いつも会うたびに…」


「うん」



「やるだけなんだ」



!!!


「や、やるだけって…あの…やるだけ?」



「そう、しかも…」



「うん」



「キスもしないし、服も脱がない」



「………?」



「ようは…その行為だけってこと。

ねぇ、すいはどう思う?」



「どうって…私経験がないからなんとも言えないけど…なんか寂しい気がするね…」



菜々美はちょっと涙目だった。


「愛されてない気がするんだ…やれれば誰でもいいのかな…って感じ…」




「そんな…そう思うなら思い切って風間くんにいえばいいじゃん」



「言えないよ…別れたくないし…
言えないよ…」



そんな…