西川君は誰が見てもヤンキーってぐらい金に近い茶髪とだらし無い制服。

全然タイプじゃない。


しかも自分の事をかっこいいと思いこんでいて、

ほんと嫌い。


毎日帰りに待たれてストーカーみたいで

だんだん怖くなってきた。

だから朝はいつも4歳上の大学生のお姉ちゃんと駅まで一緒に行っている。



お姉ちゃんは帰りはバイトがあるから一緒には帰れない。


お父さんとお母さんは今、アメリカに単身赴任していていない。


夕方からお姉ちゃんが帰ってくる10時半ぐらいまで一人だ。

一人部屋でベッドに寝転がった。


怖いな…



桐谷くん………




メールしてみようかな…






【すいです。


今日は桐谷くんに出会えて本当にうれしかった。

また一緒に帰ってね。


すい】


私はメールをした。



桐谷くんから返事はなかった。