彼はニコリと笑って私の頭を撫でた。 やはり君は― 「アイカ大好き」 彼は耳元でそう囁き去って行った。 その後ろ姿は夕焼けでオレンジ色をしていた。 クセッ毛の髪はキラキラと輝く。 ―違う。 違った。 あんたはニューハーフなんかじゃない・・・。