三送会はお開きになった。 「はる、帰ろうぜ。 こうして帰るのもきっと最後になるだろうし。って、俺らまだ学校来るけど。」 「……………。」 「どうした、はる?」 「浩太郎がっ…。」 「…行ってこいよ。待っててやるからさ。 迷ってるなら行け。はやく。」 私は返事をせずに、図書室に向かって走った。