そうして、私と浩太郎は恋人同士になった。 夏休みは忙しかったけれど、暇を見つけてはふたりで遊びに出かけたり一緒に宿題をやったり。 端から見れば完全にバカップル。 浩太郎が、「浩ちゃんより浩太郎がいい」と言うから私はそう呼びはじめ、私のことも下の名前で呼ぶようになった。 「浩太郎、今度の金曜日は時間ないの?」 「あるよ。なんで?」 「その日、海の公園で花火大会やるんだって。行かない?」 「あ、行きたい。」 「やったー!」