自動ドア

その後、早苗は店員たちに向かって、ひとこと告げる。

「もう、こんな店、来てやらないから!」

そういう捨て台詞を残して立ち去ろうとする早苗を

女性店員が呼び止めようとする。

「あの、お客様…」

早苗は、その店員の声に「うっさい!」と応じ、怒りながら帰って行った。

(二度とあんな店に行くもんかっ)

そう思いながら、自宅に帰り着いた早苗だったが…

自分の部屋で、デパートに勝負下着を落とし忘れたことに気がついたのだった。