ザウド歴498年。秋。
その日、セロは珍しく早く起きた。というよりも起こされた。
外では誰かが何やら大きな声で喚き散らしている。
「魔族だ!ボーンナイトの大群が町のすぐ近くに!」
余りに突然のことだった。まさか本当に魔族が侵入しているだなんて。
彼が鎧を身につけ、準備を整えるのとナツが家に飛び込んできたのはほぼ同時のことだった。
「セロちゃん!」
「わかってる!」
二人は一目散に町の入口を目指す。勿論携えているのは訓練用の木剣や棒ではない。
セロは愛用のミスリル素材のソード。ナツはハルバートを手に走る。
「皆は!?」
「戦える奴はもう入口に集まってるはずだ!他は村長の家に避難している!」
「流石だな!」
「当たり前だろ!仕切りは二番手の仕事だかんな!」
初めての戦場。慌てふためいてもおかしくない状況で二人は冷静だった。
「敵の数は!?」
「約七百!!倍近い戦力だ!ボーンナイトだけってのが救いだね!まっすぐにこっちに向かってやがるぜ!」
それだけわかれば、とセロは笑い。そしてナツが二番手であることに感謝した。
その日、セロは珍しく早く起きた。というよりも起こされた。
外では誰かが何やら大きな声で喚き散らしている。
「魔族だ!ボーンナイトの大群が町のすぐ近くに!」
余りに突然のことだった。まさか本当に魔族が侵入しているだなんて。
彼が鎧を身につけ、準備を整えるのとナツが家に飛び込んできたのはほぼ同時のことだった。
「セロちゃん!」
「わかってる!」
二人は一目散に町の入口を目指す。勿論携えているのは訓練用の木剣や棒ではない。
セロは愛用のミスリル素材のソード。ナツはハルバートを手に走る。
「皆は!?」
「戦える奴はもう入口に集まってるはずだ!他は村長の家に避難している!」
「流石だな!」
「当たり前だろ!仕切りは二番手の仕事だかんな!」
初めての戦場。慌てふためいてもおかしくない状況で二人は冷静だった。
「敵の数は!?」
「約七百!!倍近い戦力だ!ボーンナイトだけってのが救いだね!まっすぐにこっちに向かってやがるぜ!」
それだけわかれば、とセロは笑い。そしてナツが二番手であることに感謝した。


