(3日が経過)

「先生…」

「…」

ハイちゃんの怯えた声に先生も深刻な顔でモニターTVを見ていた。

私も、会長もア然としてモニターTVを見ていた。

「ハイちゃん、社内の誰かのイタズラとかって線はないの?」

「いや、それは有り得ないですよ。ここのセキュリティは別予算・別工事で組まれてますし…
そもそも比較のために24時間録画してる映像がありますけど、誰も出入りしてませんし、何より、画像処理しないと写らないんですもん」

「そーだよね。ってことは、アレは実在するわけだ」

アレ・・・は、実験施設内をウロウロしてるボヤケて輝く人型だった。

しかしハッキリわかる。

それは侍の姿だった。