結婚事情

「そんな悪口たたけるくらいなら、ずいぶん回復したってことだね。安心したよ。」

タツヤはそう言うと、ようやく私の枕元においてある丸椅子に腰をかけた。

しばしの沈黙が流れる。

微妙な空気。

何か言わなくちゃ。

やっぱり、アレ、聞いとく?

「あのさ。今日呼び出して話そうとしてたことって何?」

「ああ・・・。」

タツヤは頭をくしゃくしゃと掻いた。

「アユミからダブルデートのお誘いあった?」

「うん、あった。」

「そのこと?」

まるで誘導尋問だね。

「ん、そう。」

「で?」

「で?って言われても。」

「はっきりしないなぁ。」

自分でも何にそんなにいらいらしてるのかわからなくなる。

タツヤに何を言わせたい?

「俺さ、アユミに断ったんだ。ダブルデートの話。」