夕日に染まる路地に冷たい風が流れ込み



いつしか終わりの訪れを伝える



影法師は長く 揺れ 赤橙に染まり



映し出す色 彩られる虚偽



鮮やかなものは黒に染まり 緩やかな日々の始まりを伝え



後悔に朽ちたはずの涙は影に落ちた



柔らかな月の螺旋は日々の到来を



やがて影は消滅を迎え



そして始まりを告げた



足音は響き 幼き少年の耳を揺らし 闇に溶け込む



遠き日に見た 隙間は 儚くも埋もれていく    


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