ただ あなただけ・・・


食堂に着いた頃には、みちるは既に食べ終えていた。


「遅い。何してたのよ?・・・さては主任と・・・」


自分の隣の席を空け、ニヤニヤして聞いてきた。


「残念。何も無かったわよ。食べていい?お腹減っちゃって」


「・・・どうぞ。それにしても今日は何かあるの?やけに人が集まってるけど」


みちるは外を見ていた。


「さぁ?」


私は興味なさ気に呟いた。すると、急に食堂が賑やかになった。ふと顔を上げると、数人の女性社員が入ってきた。