『何で…』
「ご飯一緒に食べようと思って」
いつからここにいたのかわからないけどいつ来るかわからない私を待っていた蓮を想像すると可笑しいような申し訳ないような…

『ご飯って…知らないわよ』
下を向いてホームを歩く

「ねぇ」
振り返って蓮を見るとスペアキーを振っている

『ポストに入れてって…言ったでしょ』
肩を落として蓮を見た

「ちゃんと鍵はかけたよ」
『当たり前です!』
つい声が大きくなって周りを歩いていた人達がチラチラ見ていく