『今さら…?あなたこそよく知らない女の家に泊まっても良いの?』
薄く笑いながら厭味っぽく言うと酔っ払いは肩を上げて自分の髪をワシワシと掻く

『それに男だと思ってない』
ニッと口の端を上げて言うと、降参といったように片手を上げてバスルームに消えた

『ふぅ…』
緊張がほぐれて息を吐いた
『何やってんだろ、私…』
バスルームの方を見て呟いた

来客用の布団を4帖の部屋に敷いていく
普段は全く使わないからエアコンはない