『はぁ…意味がわからない。
帰る。ついて来たら通報するから』

「あらま…嫌われちゃった」
ため息を吐いた後、酔っ払いを無視して歩きだした

「ねぇ」
振り返ると酔っ払いがズボンのポケットに片方の手だけ入れて立っている

細身のスーツは彼のスタイルに似合い過ぎている

『何?まだ何かある?』
これ以上関わりたくなくて冷たく言ってみた

「そんなに怒るとここにシワが出来ちゃうよ?」
酔っ払いが自分の眉の間を突きながら笑う