「ま~いまい♪」

私はびっくりして、もう少しで手にした毛糸を落とすところだった。

「ミヤビちゃん…。」

誰にも内緒で買い物したかったのに…。

「なぁ~に?ダンナのセーターでも編むの?」

マフラー……。

「へ?」

心の声聞こえちゃった?

「まいは器用じゃないですから、マフラーをと。」

顔が熱いよぉ。何、バラしてんの。

「ふ~ん。お!」

ミヤビちゃん突然、店の通りに何かを発見。手をブンブン振りはじめた。